不貞行為の慰謝料を知るすべは一般人にはなかなか無いですが、手っ取り早くネットで知るには裁判所の判例検索で一部確認する事ができます。
判例を見ていると一般人の夫婦間での不貞行為の損害賠償請求では500万以下が多いように思います。
また不貞行為でない(不貞と判断できる証拠がない)場合などは「婚姻関係を継続しがたい重大な事由」的な感じで100万円以下が多いでしょうか。
まぁ1つとして同じ案件はないので一概に相場的な事は言えないのですが、探偵aimiの感覚ではそんな形です。
裁判の判例を検索する
裁判所のホームページに「裁判例検索」と言うページがあります。
この検索システムを使って不貞行為の慰謝料がどの位なのか調べてみましょう。
裁判例検索の使い方
「全文検索」「裁判年月日」「事件番号」「裁判所名」などありますが、とりあえず離婚裁判や不貞裁判などを調べるのであれば「全文検索」の部分だけで大丈夫です。
使い方のページもありますが、結構ややこしいので簡単に検索してみようと思います。
このページの「全文検索」の部分に「不貞行為」と「慰謝料」などと検索してみて下さい。
すると一覧ページが出てきますので、各々のPDFを見て行けば良いかと思います。
ただ、意外と思ったような検索結果が出ない場合があります。
そんな時は「離婚」「不貞」「損害賠償請求」などとキーワードを減らしたり変更してみて下さい。
判例の見方
実際の判決文を初めて見る場合はわかりにくいかもしれませんが、大体は
- 主文(判決文)=裁判の結果
- 請求内容
- 概要
- 争点及び当事者の主張
- 損害内容
- 慰謝料
- 弁護士費用
- 裁判所の判断
のような順番になっていると思います。
冒頭に結果が書かれていますので、そこだけ見れば思ったような内容かどうか判断し易いと思います。
はっきり言ってこういうのを見ても自分と同じような裁判と言うのは見つけにくいと思います。
でもある程度の目安にはなるでしょうし、本文を見ていると裁判がどんな風に行われているかも何となくわかると思いますよ。
不貞行為の慰謝料は何によって決まる?
細かい事はわかりませんが、判例を見ていると下記のような事で不貞行為の慰謝料は変動するようです。
- 不貞関係であった期間
- 不貞行為の回数
- 婚姻年数
- 不貞関係を主導していた側か?
- 不貞行為を否認したかどうか
- 不貞行為による妊娠
- 夫婦に子どもがいるかどうか
- 反省しているかどうか
- 不貞関係を解消した後に再開したかどうか?
不貞関係であった期間
不貞関係であった期間が長ければ長い程慰謝料は高くなる感じですね。
依頼者さんが持っている間接的な状況証拠が不定期間を示す有効な証拠になる場合もあります。
また、探偵を雇ってホテルの出入りを撮り、1年後に再び証拠を撮ったら最低でも1年はある事になりますね。
更には高等テクニックになるのかどうかわかりませんが、うまく自白してしまうように持っていく形を作ったりします。
不貞関係の回数
これは殆どが探偵が撮った証拠の回数となりますが、先程と同じく自白しなければならないように持っていく事で判明させることもできます。
裁判で自白させるのはそもそも難しいですが、裁判前の示談交渉の段階なら結構可能性は高まります。
私の依頼者さんでは30回と自白させて示談書を交わした方もいらっしゃいます。
示談交渉については探偵は一切関与いたしませんが、ノウハウはお話しておりますので下記も参考にして下さい。
婚姻年数
結婚して半年と30年では重みが違います。
長年連れ添った関係を破綻させる方が慰謝料が高くなるのが基本のようです。
不貞関係を主導していたか側か?
どちら側が積極的に不貞関係を求めて主導していたか?も争点になります。
積極的な方が慰謝料が高くなる形のようです。
浮気を疑い始めた当初はスマホから探るケースも多いかと思いますが、そういう状況証拠も生きてきます。
また裁判でウヤムヤであったとしても、二人の状況を客観的に見れば積極的な側が見えてくる物です。
浮気調査が終わった後にもお話しますが、探偵は二人を調査しているとどちらが積極的かは普通にわかってきます。
1つ1つの言動でその判断ができるようになるかと思いますので、裁判官にもわかるように写真を撮ったり報告書を作成したりします。
不貞関係である事を偽っていたかどうか?
殆どの場合は不貞関係である事を偽っていると思うのですが、裁判で不貞関係じゃないと言った後に追い詰められて白状する場合もあります。
また、「不貞行為の離婚裁判で徹底的に勝つ方法」でも少し記載していますが、後から上手に証拠をプラスして認めざるを得ない状況にしたりします。
そうする事で慰謝料も上がるようになるでしょう。
不貞行為によって妊娠したか?
時々あるのですが不貞行為によって妊娠してしまったと言う場合です。
妊娠しても隠す場合もありますが、妊娠した場合は夫側も病院でサインしたりしなければなりません。
ですので発覚するケースが多いですし、こっそり産んで子を認知すると言う場合もあります。
時々あるのは奥さんが浮気して旦那に黙って病院で中絶手術を受けるなどと言った場合もあります。
どうやってご主人に黙ったまま中絶するかと言うと、相手男性が旦那様のフリをして病院でサインしてしまうケース。
完全に違法なので後々大変な事になりますが、こちらとしては慰謝料も上がり有利になります。
夫婦間に子どもがいるかどうか?
子どもがいない夫婦よりも子どもがいる夫婦の場合の方が慰謝料は高くなる傾向があります。
この記事を読んでいる方は身に染みて実感していると思いますが、不貞行為はあなただけではなく子供にも多大な影響を与えます。
家族に費やす時間・お金・感情を浮気相手に費やしているんですから、必ず間接的に影響しています。
子どもは小さくても感受性が高く非常に敏感ですので、あなたが悩んでいる姿を見てきっと心配しているでしょう。
また夫婦関係が悪化していると子どもも精神的に苦痛を感じているはずです。
反省しているか?していないか?
反省しているかどうかで慰謝料も変わってきます。
浮気をしているにも関わらず全く反省もなく全て相手が悪いと言うような態度であれば当然慰謝料は高くなると思います。
それとは逆に、例えば社内不倫などで浮気が発覚し裁判になる前に責任を取って片方が会社を辞めたなどと言った場合、社会的制裁を受けたと言う事で慰謝料は下がるでしょうね。
不貞関係を解消した後に再開したかどうか?
1回目の浮気が発覚して、ご主人なりに浮気相手と別れてもらって示談書に「もう会わない」「連絡を取らない」「一切関わらない」などとサインしたからとにかく離婚を避ける為に許した。
しかし再び不倫を再開した事が発覚したなどと言った場合はまた慰謝料が上がると思います。
探偵aimiの依頼者さんでも1年程して「また怪しくなったのでお願いします」と言う事で再度証拠を取得するケースも良くあります。
1回目の時にきちんと別れさせるのも大切ですが、なかなか復活するケースも多々ありますよね。
なかなか不倫はやめられない人はやめられないようです。
浮気調査で確かな証拠を得て慰謝料を勝ち取りましょう
大阪の探偵aimiでした。
※管理人が確認した後に公開されます。